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それからは大騒ぎだった。誰もが公園の水を運んできてトランクケースに水をかけて鎮火すした。だが、時すでに遅し、トランクケースの舞台は紙人形ごと燃えて消し炭になっていた。そして、そのすぐ傍では、紙人形を操っていた男が倒れていた。男は満足そうに、まるで眠るかのように息をしていなかった。
その姿を見て、誰かが男にもう一度、拍手を送った。同じように、別の人も拍手する。連鎖的に拍手が広がり、気が付けは男は拍手喝采の中にいた。いつまでも、鳴り止むことのない拍手の中で歓声に包まれながら。
紙芝居に一生を捧げた男は、紙芝居と共にその命が燃え尽きたのであった。
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