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「はぁ……」
「どうしたレン?今回の数学。点数悪かったとか?」
「ミクオ……お前こそ悪かったんじゃねえのかよ。『親父に殺される!』とか言ってたじゃねえか。」
「あぁ。20点も落ちて78点。80点切っちまった。」
「それで殺されるってどんなだ。別にテストのことじゃないしな。はぁ…」
「さらっとテストから逃れるな。俺は点数いったぞ。」
「あぁ、テスト?0点。名前書き忘れた。はぁ…」
「名前とか…くく。やっぱテストじゃねえか!」
「うるせえ!実際90超えだから良いんだよ!!はぁ…」
「っと溜め息のたびにチラチラ見ているものか?」
「はぁ!?リンをもの扱いすんな!」
「リンちゃんなんて言ってねえよ。お前分かりやすすぎ。」
「うるせえな。お前だってよく初音のこと見てるくせによく言うな。」
「付き合ってんだから良いだろ。だいたいみんなどうして視線を外せるんだ?」
「あーはいはいそうですか。」
ノロケは良い!
「ったく。彼女持ちに俺の気持ちがわかるか!」
「それがわかるんだよなぁ~。なぜなら!俺もそうだったからだ!ズバッ!」
ズバッ!じゃねえよ!
「言い方変えよう。成功した奴に俺の気持ちがわかるか。」
「別にお前失敗してねえじゃん。お前とリンちゃんって幼馴染なんだろ?赤の他人だった俺らより圧倒的にやりやすいと思うんだけど?」
「そうでもないんだよ。ってリンは!?」
リンは!?さっきまで教壇前で話してたじゃん!
「レ~~~ン!」
「ぐわっ!」
いきなり後ろから抱きつかれた。リンだな…
ってマズい!なんか柔らかいものが!
「ちょ!リン!離せって!それといきなり飛びつくな!」
「む~」
俺が叫ぶとリンは不満げに離れた。はぁ…リンの体、柔らかかった……て!何考えてんだ俺!
「おやおや~?レン君?お顔が真っ赤だよ~?どうしたのかなぁ~?」
ニヤニヤしながらミクオが言ってくる。正直、かなりうざい。
「べ、別に!」
「本当だ!レン。顔真っ赤だよ?大丈夫?」
リンが上目遣いで顔を覗いてくる。
リンさん。やめて下さい。色々とマズいです。
「ちょっと熱っぽいんだ!保険室行ってくる!」
俺は全速力で保険室に向かった。
「クオ君。レンに何かあったの?レン大丈夫かな?」
「大丈夫だろ。体調的には。そんなに愛しのレン君が心配かな?」
「な!?別に!そんな!い、愛しって訳じゃ!」
(はぁ…早くくっつけよ。まあ面白いから良いんだけど♪)
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