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「はぁ、はぁ、はぁ。」
「どうしたの?そんなに急いで。」
次に授業があるが、リンとミクオがいる。帰るわけには行かない。というわけで本当に保険室に来たわけだ。
養護のルカ先生は優しいというか甘いので、多分見逃してくれる。
「それが、その、リンと色々ありまして……」
「あぁ、だからそんなに赤い訳ね。若いなぁ~♪」
「先生だって十分若いじゃないですか。」
「ふふ♪ありがと。でもちょっとそういう若いじゃないかなぁ~。思春期なんだよ。レン君は。」
「ど、どういうことですか……」
「レン君ってリンちゃんのこと好きなんでしょ?」
「な!?別に好きとかそういうわけじゃ!」
「そうそう、その反応♪可愛いな~。早く素直になれっ!って言ってもなかなか素直になれないっていうのがまたね~♪」
「うぅ……」
こ、この先生は……ミクオよりたち悪い……会話の内容が恥ずかしいんだよ!
「というか、そんなこと誰が言ってたんですか!?」
「見てれば分かるわよ?まさか自覚してない?」「え!?そんな?」
「ほらね?」
「あっ!?」
「はぁ……レン君頭良いのに恋愛事にはダメダメなのね……」
「まぁいいわ♪戻りずらいんでしょ?お茶飲んでベッドで休む?」「え?良いんですか?」
「良いわよ♪無理に戻して立場悪くなっちゃ可哀相だし。人生勉強なんかより恋愛よ!ズバッ!」
流行ってんのか?それ……
とりあえず先生が出してくれたお茶を飲みベッドに横になる。
なんだろう?急に眠く…………
「ふぅ。後でリンちゃんに起こしてもらえるから安心してね。レン君♪本当もう、リンちゃんといいレン君といい、初々しくて可愛いわぁ♪」
ルカの言葉は当然レンに聞こえるはずもなく、レンは眠りに落ちていった。
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