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「……! そうだこの唐揚げで姫璃ちゃん好きなものつくっていいよ! 今日はお店の準備しただけだしねww」
「いいのでありますか……?」
その言葉はとても嬉しいであります。この唐揚げを使ったケーキとか作ってみたいなぁとか思っていたでありますが……先程の蜜菜殿を思い浮かべると素直に喜べない。むしろ余計に申し訳ない気持ちになるであります。
「いいのいいの!前に約束したじゃない? マスターにケーキ作ろうかって」
……そんな約束したでありましたか? 全く記憶にないであります。てかなんであんな奴に作らねばならないのでありましょうか。嫌であります。
「あんな奴に作りたくなむぐっ!?」
クッキーを口のなかに入れられたであります。てかそれ店のものでありますよ?
「まぁつべこべ言わず作ろうね? 姫璃ちゃん」
ニコッと笑う蜜菜殿が恐ろしく怖いであります。なんだかオーラが禍々しいものに……!? ……そういえば前母親殿から人心掌握術学んだと仰っていたであります。……恐るべし人心掌握術。
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