はじまり

2/13

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
~とある城の姫 side~ 私は、王国ギルバートの第2王女です。 今日は勇者召喚の儀式があるため、私は城の地下にいます。 「ここに来るのは、初めてだけど結構普通なのね…。」 もっと派手な場所かな~と思っていたのですがね。 「だけど、神聖な感じがするでしょ。」 今喋ったのは私の父です。つまりこのギルバート王国の王様です。 喋り口調がとても軽いのですが、この口調は私たち家族にしか喋りません。 王様としての威厳はとてもあって私はとても尊敬しています。 「…そうね、確かにそんな雰囲気あるわね。」 「どうしたの?緊張しているのかね?」 …そう私はとても緊張している。 今からこことは違う世界の人間を召喚するのだから。 「プフッ」 「な…何が可笑しいのよ!」 「いや~なんというかね~。そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。 それに我々が緊張してしまっては、これから召喚する勇者に対しても 失礼だし、勇者の方にまで緊張されてしまうぞ。」 確かにお父様のいう通りだわ。よし、覚悟は決まった。 「それではお父様、始めましょう。」 「うむ、わかった。」 私はそう言うと、 魔法陣の前に立ち、願いを込めて詠唱を唱えた。 「我は、ギルバート王国第2王女アミル・ギルバートなり 我の願いは国民を苦しめている魔の物から国民を救うことなり どうか我の願いを叶えてくれるものよ我の前に現れたまえ」 そして、魔法陣は光輝いた。 光は徐々に収まっていき、そこには人がいた。 「あなた様が勇者…様?」 魔法陣の上にいる男性?に話しかけた。 ~アミル side 終~
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加