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~とある城の姫 side~
私は、王国ギルバートの第2王女です。
今日は勇者召喚の儀式があるため、私は城の地下にいます。
「ここに来るのは、初めてだけど結構普通なのね…。」
もっと派手な場所かな~と思っていたのですがね。
「だけど、神聖な感じがするでしょ。」
今喋ったのは私の父です。つまりこのギルバート王国の王様です。
喋り口調がとても軽いのですが、この口調は私たち家族にしか喋りません。
王様としての威厳はとてもあって私はとても尊敬しています。
「…そうね、確かにそんな雰囲気あるわね。」
「どうしたの?緊張しているのかね?」
…そう私はとても緊張している。
今からこことは違う世界の人間を召喚するのだから。
「プフッ」
「な…何が可笑しいのよ!」
「いや~なんというかね~。そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。
それに我々が緊張してしまっては、これから召喚する勇者に対しても
失礼だし、勇者の方にまで緊張されてしまうぞ。」
確かにお父様のいう通りだわ。よし、覚悟は決まった。
「それではお父様、始めましょう。」
「うむ、わかった。」
私はそう言うと、
魔法陣の前に立ち、願いを込めて詠唱を唱えた。
「我は、ギルバート王国第2王女アミル・ギルバートなり
我の願いは国民を苦しめている魔の物から国民を救うことなり
どうか我の願いを叶えてくれるものよ我の前に現れたまえ」
そして、魔法陣は光輝いた。
光は徐々に収まっていき、そこには人がいた。
「あなた様が勇者…様?」
魔法陣の上にいる男性?に話しかけた。
~アミル side 終~
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