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「ふたりとも見事だった。ぼくが観戦した腕相撲の生涯のベストバウトだ。闘いが終わったところで、話をきかせてもらわないか。テル、勝ったんだから、もういいだろう?」  テルは荒い息を継いで、右腕を押さえていた。しびれて使いものにならないのだろう。 「ああ、かまわない。だが、おれはウルルク野郎なんて認めないからな」
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