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アウラが幽霊だと思ったものの正体はキツネであった。
「全くしょうがないヤツだ」
クシュルはため息をついた。
「エモン、アウラを捜してきてくれないか。ここには野盗の類いもおらぬようだし私なら大丈夫だ。たしかもう少し行けば古井戸があると聞く。そこで落ち合おう」
エモンは「はっ」とうなづくとアウラが走っていった方へ向かって姿を消した。
「さて、と」
クシュルは一人、井戸のある方向へ歩いていく。
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