19人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりの父子の食事を終えた後、父である国王は食後のお茶を飲んでいた。
(今しかない)
クシュルは父に話しかけた。
「あの……父上。話したい事があります」
父はジロリとクシュルを見た。疲れた目をしている。
「何だ」
「はい……あのですね、父上はご存知ないかもしれませんが」
「何だ。もったいぶらずに言ってみろ」
「はい、それが……最近噂になっている町はずれの寺院に出没する幽霊の事なのですが」
クシュルがそこまで話したところで父(国王)は深刻な表情でため息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!