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「バカを言うな(1回目)。面倒なだけだ」
「……見に行きませんか?」
「何!?」
「今夜なんかどうです」
「バカを言うな(2回目)。第一、エモンが許可せんだろう」
エモンとはクシュル専属の護衛係であり剣術の腕なら超一流である。さっきから黙って二人の会話を聞いている。
「クシュル様。ほら勇気を出して」
「バカを言うな(3回目)。無理だ」
「エモンさん。一緒についてきてくださいますね」
アウラはエモンに同意を求める。
エモンは黙ってうなづいた。
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