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「おい、エモン」
「ハイ!それじゃあ決まり。それではクシュル様、今夜おむかえに参上つかまつりますので」
では、と言うとアウラは部屋から出ていった。
「相変わらず騒がしい」
それからクシュルはエモンにどうしてOKを出したのか聞こうとしたがやめた。彼には彼の考えがあるのだろう。
クシュルは夕刻まで本を読むことにした。彼の住む王宮には専属の図書室がある。そこには世間では発禁とされている本も保管されている。読書好きのクシュルは図書室の役人に頼み込んで、そういった本を借りて読むのを楽しみにしていた。
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