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「さて…錬金術の確認がありましたね。どのようにしたら信じて頂けるのでしょうか?
生憎と私はこの地を離れることができません。
緋野様にはご覧頂けても都まで出向いて披露するということはできません。」
嘘だけど。
今のDPなら首都まで地下通路を延ばしてその先でやることくらいはできる。
未だ10歩以上外に出れない縛りはあるが(泣)
「そうですね、ダンジョンの主は外に出歩けませんしね。」
………
ばれてた!?
やばい、このまま強制戦闘ルート突入か。
強烈な先制攻撃を受け思考が止まりかける。
コアルームまで転移で引くか?
ここで戦闘になったら今の俺では瞬殺されること間違いなし!
「ふふっ、安心してください。こちらが危害を加える気ならばすでに行動を起こしています。」
俺の狼狽振りに笑みを浮かべて答える緋野。
たしかにそうだ。
俺を殺す気なら今まで何度も機会はあった。
それならなぜ…と疑問が湧く。
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