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感動しまくっていたがすこしずつ冷静に戻ってきた。
「大丈夫でござるな?話を進めるでござるよ。」
「すまない、取り乱した。」
しかし緋野は笑顔で少し残酷な言葉を発した。
「しかし本物の錬金術師だと証明されねば、王国としては見過ごせないとのことでござるよ。」
天国から地獄への紐無しバンジー。
錬金術師としては俺は一応本物だ。しかしそれを信じてもらえるかが問題だ。
「どうすれば…いい?」
かなり落ち込んだ声で質問する。
長い時間がかかったが最初に質問に戻った。
「簡単でござる。拙者の前で見せてもらうだけでござるよ。」
「それだけ?」
それで信用されるのだろうか…偉い人達にも。
「それだけでござるよ。
拙者これでも王国の重鎮の方にも知り合いがいるでござるよ。
その中の歴史と魔法に詳しい御仁から確認方法は聞いているでござるよ。
その御仁が今回の依頼者の一人でござるよ。」
前回錬金術師が存在したのは200年ほど前。
さらに広めようとしていたようだから書物に残っていても不思議ではない。
「その確認方法とは?」
ゴクリと唾を飲み込みながら聞く。
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