出会い

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間には共有の本棚。上の方には鉱物の標本みたいなものが並べてある。キラキラ光る小さな石。 ふらりと近づくとそれをのぞきこむ。 透明に金の針のようなものの入った石。 灰色の石に赤い結晶がくっついた石。 紫色の傘から白い軸の生えたきのこみたいな石。 透明な水晶の沢山の生えた石には、茶色と黒のしまのついた念珠ブレスが乗っている。 どれも凄く綺麗だ。 「ごめん。」 後ろから声をかけられて、びくっとする。 「あ…勝手にすいません。」 オレは頭を下げた。
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