第3話

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校長のながーい話の後はサクサクと他の先生が進めていき、入学式はすぐ終わった。 生徒が教室にぞろぞろと向かい始める。 確か、あたしは1組だったはず。 どんな人たちがいるか楽しみ。 1組の教室に入ると結構みんな席に着いてた。 えっと、あたしは…… あった! 『瀬川 小町』 私の席は左から二番目の、 げっ、一番前じゃん。 先生はまだ来てない。 くっそー、掃除めんどくせー! すると、左斜め後ろの女の子が私に話しかけてきた。 「あ、あの、すっ、すみませんっ。 せ、瀬川、さん」 なんだ、こいつ。 「なに?」 「はっはい。すみません。 えっと、放課後の掃除っ全力で手伝います! だから、その、許してもらえないでしょうか?」 ……ん? どういう意味だ? 「あの、どういう意味?」 「あぁ、ほんとすみませんっ」 謝りすぎだろ、けど嫌いになれない感じの子だ。 言っていることはいまいち分からんがとりあえずなんとかいっくるめて解決すっか! 「大丈夫、別に怒ってないから! それよりさ、友達なろ! あたし、瀬川小町。 小町でいい。 あんたは?」 「うん!私は井上優。 優でいいよ。 友達か、嬉しいよ!」
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