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唯のおかげ?で一応和人とは友達になれたと思う。
でもやはり似ていた。自分の目と近くで見て余計にそう思った。あの周りのことはどうでもいい、自分の中に踏み込むな、というあの目だけど少しだけ違った気もする。あの目の奥の黒さには、何か他にもある気がした。
まぁそんな事はどうでもいいか、私と同じ人間なんているわけないんだから‥‥‥
1時間目の授業は世界史あまり好きでもないから適当にノートをとっていると、
ちょん、ちょん。
と背中をつつかれた。
「どうしたの和人?」
「あのさあの先生さっきから指名して生徒に答えさせてるけどあれランダム?」
「さあ?あの人のことよく知らないし」
「マジか、ここ前の学校より進んでるから全くわかんないわ指名されたらどうしよう」
「さすがに転校初日じゃされないでしょ」
そんな事を言ってると
「えーと次の問題をそうだな八神できるか?」
「はっはい!」
バカ!なんでそこで返事するの!
そう思っていると、和人
「えー、えーと?」
教科書とにらめっこしていた。
はぁー仕方ないか
先生にバレないようにノートを動かし、消しかすを和人に投げる。
「こんな時になにすん‥‥」
答えをみてそれを答えた和人がまた背中をつついてくる。
「ありがとう助かったよ」
「というかなんでできるもしないのにあそこで返事するの?あそこは転校したばかりで授業をやってるところが違うからわからないとか言えばよかったのに」
「いやーとっさのことでつい返事を」
お気楽そうに言ってきてちょっとムッとしたので、
「次は助けてあげないからね」
と、いじめたくなった。
「うっ、それは困るな」
「せいぜい頑張りなさいよね」
そう言って前を向き授業にノートを取る
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