自分と似た目の転校生

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学校について鞄を置き鞄の中から本を出す。 「ねーねー令ちゃん」 「今読書中静かにしてくれないか?」 「えーつまんないよ」 「他の奴と話せばいいだろ?」 そう唯はこんな人懐っこい性格だからクラスでも人気者なのだ。私みたいな人と関わりを持つのが嫌なタイプとは真逆なのに何故か私に一番懐いている。正直私は友達はいてもいなくてもいいので何故私に懐いているのか本当にわからない。 「私は令ちゃんが一番好きなのです!だからお喋りしてよーお願いだよー?」 うっ、こうやって甘えられると正直可愛いと思ってしまうがやはり五月蝿い。黙っておしとやかにしてれば、好きなんだどな。 「わかった、わかった読書しながら聞いてやるから静かにしろ」 「やった!令ちゃん大好き!」 本当に何故こんなに懐かれてるのかわからない私と違ってたくさん友達がいるはずなのに何故私なんだろな。 そう思いながらくだらない唯の話を聞くきながら読書をした。 「あっ!そうだ令ちゃん知ってる?今日転校生くるんだって」 急に話が変わったので少し驚きながら言葉を返す。 「へーこんな時期に転校生か珍しくないか?もう一学期始まって二ヶ月くらい経つだろ?」 「私もそう思うだよね転校するなら春休み開けてすぐだと思うし二年生のこんな時期に来るなんて相当珍しいよね」 「まぁどうでもいいけど」 「えーつまんないな令ちゃんはもしかしたら超絶美人が来るかもしれないよ?」 「お前は漫画の読みすぎの男子高校生かせめて超絶イケメンを期待しろ」 「あー実は令ちゃん期待してるのかな?」 ニヤニヤされながら言われたので即座に言い返す。 「誰が期待するか!」 「もう必死になって可愛いな」 またいっぱいくわされた毎回毎回何故かこいつに勝てない。 「さてとそろそろSHR始まるから席に戻るね」 「ああ、さっさと行け」 「相変わらず冷たいな。まぁそんな令ちゃんが好きなんだけどね」 そう言いながら席に戻っていく唯 。 あんなこと言ってあいつは恥ずかしくないのだろうか? そう思いながら読書続ける。 でも唯も私の本当の…… そこで思考が止まる。 考えるな別に一人でも問題ない。 もうあんなことはたくさんだ。 そう考えて読書に集中する。
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