自分と似た目の転校生

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「おーいてめぇら席着けSHR始めるぞ」 相変わらず口調が悪い先生だなと思いながら読書をやめる。 「てめぇらに新しいクラスメートを紹介する」 「はいはーいコマちゃん!転校生男?女?イケメン?美少女?」 転校生の話になり唯がすぐに質問をする。 ちなみにコマちゃんとはこのクラスの担任駒崎真由(こまざきまゆき)先生のニックネームだ。だけどそう呼ぶ生徒は少ないなぜなら怖いからだそう怖いからだ。 「はいはいお前は少し黙っていろ。おい入ってこい」 そう言って入ってきた男子にとても不思議な感覚を覚えた。 あの人の目私に似ていた。 もしかしたらあの人も私のように……いややめようこんなこと。 心と感情のコントロールは出来てるつもりだったけど全然だな。 もう揺らがないと決めたのに。 もう忘れようと決めたのに。 もう強くなくてもいいのに。 そこで思考を完全に切り替えて、転校生に意識を戻す。 「おい自己紹介しろ」 改めて見るととても儚い感じの男だ。 本当に男か?と思うほど細い。 それに肌が白い。 髪は男にしては長めの黒髪におっとりした目だけどもその奥にすごい黒さを感じる。 顔立ちはスッキリしていて大抵の人が見たら七割ぐらいはカッコイイと思うだろうその証拠に女子がひそひそとざわめき出した。
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