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新しい学校新しいクラスここには俺の事を知る人はいない。
でも俺はずっと背負い続けなきゃいけない。
「おーい入ってこい」
先生に呼ばれて教室に入る。
クラスの男子は男か、と残念そうにしている。
女子はざわめいている。
まぁそんな事はどうでもいいか。
そしてクラス全体を見ると、一人の女子に目がいった。
自分のよく似た目をしてる。そう思った。
そして少し吐き気がしたあの時の記憶が蘇る。
あの時の匂い、景色、感触、そこで記憶に蓋をする。
「自己紹介しろ」
そう言われチョークを取り名前を書く。
「八神和人(やがみかずと)です。どうぞよろしく。」
ありきたりな紹介をして礼をする。
「じゃ席は桐乃さんの後ろの席な」
女の子は桐乃というのか。
それだけが少しだけ頭に残り席に向う。
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