自分と似た目の転校生

7/28
前へ
/30ページ
次へ
新しい学校新しいクラスここには俺の事を知る人はいない。 でも俺はずっと背負い続けなきゃいけない。 「おーい入ってこい」 先生に呼ばれて教室に入る。 クラスの男子は男か、と残念そうにしている。 女子はざわめいている。 まぁそんな事はどうでもいいか。 そしてクラス全体を見ると、一人の女子に目がいった。 自分のよく似た目をしてる。そう思った。 そして少し吐き気がしたあの時の記憶が蘇る。 あの時の匂い、景色、感触、そこで記憶に蓋をする。 「自己紹介しろ」 そう言われチョークを取り名前を書く。 「八神和人(やがみかずと)です。どうぞよろしく。」 ありきたりな紹介をして礼をする。 「じゃ席は桐乃さんの後ろの席な」 女の子は桐乃というのか。 それだけが少しだけ頭に残り席に向う。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加