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ゆとside
「ゆうり、寒いっしょ」
「ふふっ、ありがと!りょう」
「お前ら本当仲良いよなー」
なんて、俺は二人がいちゃいちゃしてる横で呑気に飴を舐めながら呟いた。
「ゆとは好きな人いないの?」
「いませーん」
「告られないの?」
「ないでーす」
「…可哀想だな、ゆうり」
「うん、凄く可哀想」
「そんな目で見んな」
きゃっきゃと笑いながら俺の肩を突つく二人を振り払う俺。
「あーあ。可愛い子落ちてないかなー。」
「うわ、おじさんみたい」
「うっせ!」
なんて笑いあって。なんだかんだ言いながら、俺の理想の二人で。それなのに、君たちはいつからあんな風になっていたのだろう。俺の知らない君たちはいつからいたのだろう。
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