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「やっぱり、死んでいるんですね。私達……」
桐下は少し表情を曇らせると、下を向く。
「だ、大丈夫だよ。俺は君がここに居るって、分かってるから」
「天城くん……。ありがとう。」
少し気持ちを和らげることが出来たのか、桐下はにっこりと小さく微笑む。それでも、いつものような心からの笑顔ではないような気がした。
少し歩いて、俺達は近くのベンチに腰を下ろす。そして、ふと空を見たときに、何かが空に浮かんでいることに気が付いた。
「なんだ、あれ……砂時計?」
空に浮かぶ砂時計は、一定の量の砂を一定の時間で落としていく。そして、それが何を示しているのか、俺はすぐに察しがついた。
――制限時間は360分。
つまりあれは――ゲーム終了までの時間。
桐下も俺の様子に気が付いて、空を見上げる。そして空に浮かぶ砂時計を視界にとらえると、真っ青な顔でそれを凝視した。
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