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学校中の誰もが注目するに決まっている。
軍団が廊下を歩くだけで、皆が教室から顔を出して。
通り過ぎるたび、黄色い声と甘い溜息が聞こえる。
その声は男子にだけ上がってるんじゃなくて。
一緒にいる女の子達にも寄せられていて。
そりゃそうだ。
三人共、その辺のモデルより可愛いんだもん。
周りの皆は羨望の眼差しで、通り過ぎるのを見ている。
「しっかし茜もずいぶん非凡な幼馴染を持ったもんだね。」
「そうだね。」
この質問、高校に入学してから何回もされて。
今ではすっかり慣れっこ。
そりゃ皆ビックリするよね。
こんな普通の私とあんなスーパーな煌生が幼馴染なんて。
私に言わせりゃ、ただ単に家が隣同士なだけなんだけど。
私の部屋の窓を開ければ、すぐ目の前に煌生の部屋の窓があって。
その距離わずか一メートル。
昔から、玄関を使わず窓から出入りしている。
だって、イチイチ回るの面倒なんだもん。
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