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ものすごく、視線を感じる。
ざわめきも続いている。
体育館の1番後ろ端の壁に、相模くんと並んで立っていた。
ステージでは、華やかなダンスパフォーマンスが繰り広げられている。
さっきまでステージ上にいた久世くんが、いたずらっぽい笑みを浮かべて、
「群ちゃん、紗南ちゃん! 観に来てくれてありがとう~っ」
マイクを使いながら大音量で叫んだ。
その前から、チラチラ視線は感じていたけれど、おかげで一気に大注目浴びることになった。
「あれって、どういう…?」
「そういうことじゃない?」
「でも、…相模くんが?」
「だって、手、…つないでるし」
「でも、…三上さん?」
「なんで?」
…ささやきあう声は絶えない。
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