First.24

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「…ん」 体育館でのダンスパフォーマンスが終わった後、クラスのクレープ屋に戻らなければならないことを思い出し、そう告げると、相模くんが着いてきてくれた。 だけでなく。 うさ耳を付けた私を引き寄せて写真を撮っている。 その様子は、クラスメイトにもお客さんにもものすごく注目され、… 「さな。顔上げろ」 恥ずかしくて今すぐ逃げ出したい気持ちと、相模くんに特別扱いされて嬉しい気持ちとで、どうにも落ち着かない。 「…っ!!」 相模くんがそのきれいな顔を斜めに傾けて、軽く私に口付けると、周囲が一斉に息を飲むのが分かった。 …死ぬかも。 もはや呼吸さえままならない私とは裏腹に、相模くんはその写真を携帯で送ると、片頬を上げて満足そうにしている。
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