First.24

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「さ、がみ、くん、…」 恥ずかしくていたたまれなくて、どうしていいか分からずに相模くんを見ると、 「なんだ?」 ほんの少し瞳に面白そうな光を瞬かせながらも、優しい顔を向けてくれた。 周囲からどよめきとため息がもれる。 …めまいがする。 相模くんが甘い。 「働いてこい」 相模くんが私の頭に手を置くと、軽く弾ませた。 「…うん」 何とかクラスの出し物に気持ちを戻しかけた時、廊下の方から激しいざわめきが聞こえてきた。 何だろう? と思う間もなく、 「…群星っっ!」 教室の入口から、女の人が弾丸のようにまっすぐに、相模くんの元に飛び込んできた。 長い手脚、整ったスタイル、なびく茶色の髪。 …さくらさん。
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