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え?…え?
先生が言ったことが、いまいち理解出来なくて、瞬きを繰り返していると、先生が優しく息を吐いて、
「なんだよ、その自信って思ったけど。相模はあの頃から既に、三上が好きだったんだよな」
およそ、信じられないことを告げた。
いやいや、まさか。
そんなこと、あるわけ、…ないし。
「焦って三上に告白してみたけど、…太刀打ち出来なかったな」
苦笑して話す先生には悪いけど、そんなの、あり得ないよ。
あの頃も、今も、相模くんは、…。
「それなのに、三上を置いてアメリカに行ったりして、お前、どういうつもりだよって、本気で頭にきて…」
最低だよな、生徒に手を上げるなんて、と、先生が自嘲気味につぶやいた。
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