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『次の選択肢を選んで下さい』
ゲームが私を呼ぶ。
ゲームキャラクターである祐一君の甘い誘惑、言葉。
それに翻弄されていた自分。
なんて愚かで、滑稽だったのだろう。
「リン」
目の前の我が子を閉じ込めるみたいに強く抱きしめる。
ごめんね、ごめんね、ごめんなさい。
「今日、何が食べたい?」
円らな瞳を覗き込むと、舌足らずな口調で「オムライス」と元気いっぱいな返事が返ってきた。
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