旅立ちの準備①

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「ババ様ただいまー♪」 「おかえりイシュリア、ちょっとそこに座って待っててくれないかえ。」 「ん?わかったー。」 テーブルに座って待っていると、ババ様が何か包みを持ってきた。 「わしからの卒業祝いじゃ、受け取っておくれ。」 「ありがとうババ様♪」 包みを広げるとミニチュアのログハウスがあった。 「可愛い。」 「それはマジックハウスじゃ。」 「マジックハウス?」 「ああ、大昔の技術で作られたマジックアイテムの一つで魔力を流して投げると実際の大きさでログハウスが建つのじゃ。戻す時はマジックリターンと言えば手持ちサイズになるのぅ。」 「すごーい、そういうアイテムもあるんだ 。でも貰っていいの?」 「当たり前じゃ大事な弟子に野宿なんぞさせれるか、マーテルにも言われるわい。それにもうわしは使わん、だから変わりに使っておくれ。」 「うん、大事に使うね♪」 失くさない様にボックスにしまう。 コンコン 「誰だろ?はーい、今開けます。」 タタッ 「ほぅ珍しいのが帰ってきたようじゃの。」 キィー 「こんにちわ、どちらさまでしょ「やぁ、イシュリアちゃんお祝いにきたよー♪」兄様!!」 扉を開けるとハインツさんが立っていた。
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