みんなでお泊り

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エルダーに案内され付いていく。 「ここは住宅街が多いんだね。」 「そうですね、もう少し道をそれるとギルドや商店のある通りに出れますよ。」 「へーそうなんだ、ジルのお店もその辺なの?」 「ええ、魚料理が主でエルダーの親戚のおじさんに魚を卸して貰っているのでいつも新鮮な魚で料理を提供しています。」 「そうなんだ。」 「お?あれってスローネのおやじさんじゃね?」 少し離れたところに人影が見える。 「おっそこに見えんのは、愛娘にエルダーやジル君じゃないか。」 「おやじさんこんちわ!」 「こんにちは、お仕事の帰りですか?」 「ああ、近くの酒場の建て直し帰りだ。スローネ今日はミントちゃんの家に行くんだろ?いっぱい楽しめよ!」 わしゃわしゃ 「・・・わっわかってる//」 「ははは、ん?おっ始めて見るな俺は見ての通りこの子の父親だ、大工をしている。」 「僕はクロムです、こっちは友達のフリオ、それとマルシェにイシュリア。」 「始めまして、フリオ・アグアです。」 「マルシェ・フォイアルよ。」 「イシュリア・アルケミィです。」 「ほう、自警団の娘さんに水の貴族様、それに精霊天使様とは驚きだ。」 「・・・(はぃ?)精霊天使?何のことですか??」 ササッ 何故か全員視線を逸らした。 「おや知らなかったのですか?以前自警団と共に火事の中子供を救ったそうじゃないですか。」 「・・・確かにそうですけど。」 夢中で助けに行ったから天使の羽使ってたの気づかなかった。 そう言えば女の子がそんなこと言ってたっけ。 「その際貴方は怪我人に精霊魔法を使い治療をし、天使の羽で空を舞い少女を救った。なので精霊天使と呼ばれ噂になっているんですよ。」 「・・・そうだったんですか。なんだか恥ずかしいです。」 そして何処かに隠れたいです// 「なぁに、気にすることは無い。そう言われるほどの活躍をしただけだ。胸張って頑張れよ、じゃぁな。」 そう言い残してスローネのお父さんは帰って行った。
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