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「じゃぁーん。はいまずはスローネからどうぞ♪」
「・・・ひし形の水晶?あっ中にある模様で虹色に光るんだ。」
「見せて見せて・・・綺麗。」
「皆にもあるから、良かったら大切にしてね。」
それぞれにわたす。
「ありがとう、あっ小さいリングが付いてるしチェーンにつけて持っても良いわね♪」
ふとフリオさんが声をあげる。
「中にあるのニジイロチョウの糸じゃないか!こんな希少な物どうやって見つけたんだい?」
「ニジイロチョウってもういないんじゃなかったのか?」
「昔絵本で読んだくらいですから、てっきり絶滅しているかと。」
「・・・へ?普通に飼ってるけど。」
「「はぁぁぁーーーー!!」」
どうやら偶然育てていた蝶々はとても貴重だったらしい。
「まぁもう飛んで言っちゃったし。次の子供が育つまで繭は出来ないよ。」
「そっそうか。」
「ってーことは世界に俺たちだけのお揃いなんだな!すっげー!!」
「お揃い・・・か」ぼそっ
「私さ、まだ此処と森しか知らなくて。もっと世界を見たいなって、卒業したら旅に出ようって決めてたんだ。でも旅出るといつ皆に会えるか分かんないし、もしかしたら会わな過ぎて忘れられちゃうかもって不安で、だから何かお揃いで持っていたかったの。」
ぎゅっ
「忘れるわけありませんわ!私・・・いえ私達はずっとイシュリアの友達ですわ。」
「そうよ、心配しすぎよイシュリア。」
「そうだぜ。言ったろ離れていようが友達にはかわりねーって!」
わしわし
「・・・みんな、ありがとう」ぐすっ
素敵な友達に会えて本当によかった。
心がぽかぽかして幸せなお泊り会でした。
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