旅立ちの準備②

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ブツッ 「あっ切れちゃった。」 カランカラン 「おい、イシュリアどこだ!」 入って早々大声で呼ばれる。 「此処にいるよ、そんな大きい声で呼ばなくて・・・も」 近い、近いです。見つけたとばかりにズンズンと歩いてきた。 「お前どういう事だ!旅に出るなんぞ聞いてない!!」 「ちょ落ち着いてよ、今すぐ出るわけじゃないから!」 「・・・そうなのか?」 怒ったような顔からいつもの顔に戻った。 「うんうん、だからその・・・少し離れてくれない?近い//」 「・・・・っわりぃ//」 しばしの沈黙 「とっとりあえず、相談したかったの。驚かせてごめんね。」 「あぁ、おう俺こそ動揺しちまってわりぃな。」 ワシワシ 「あっこら髪の毛ボサボサになるでしょー!」 「いいじゃねーか減るもんじゃねーんだし。さわり心地いいんだからよ。」 「もぉー!!」 ーーーーー 「ふーん、世界をねー。」 「うん、でもハンター程実力はないから薬草とかの雑貨売りしながら旅をしようかなって。受付さんに聞いたら一人じゃ危険だから始めは誰か雇うようにって。」 「まぁ確かに受付の言う事は分かる。すぐ狙われそうだしな。」 「・・・まぁ女性の一人旅で狙われないほうがおかしいよね。」 「そんでいつ出発するんだ?」 「え?受けてくれるの?」 「当たり前だろ。下手な奴に任せられっかよ。」 「ありがとう。金額はどうしたらいいかな?日数?それとも距離で計算?」 「いや、個人契約だ。」 「え?いやっ、だって私まだ駆け出しで、全然お金ないし。他にも」 「いいいんだ、ギルド以外の暇つぶしで登録してただけだから安くて構わない。」 (むしろ心配だから面倒見れるほうが安心する。) 「ガルがそれでいいなら。あっでもレンブで用事ある時はそっち優先で大丈夫だからね。」 「おう、それで問題ない。じゃぁ出発する日決めたら連絡しろ。それまでは自由にさせてもらう。」 「うん、未熟者ですがよろしくおねがいします♪」 「その言い方だt・・・いやいい、よろしくな。」
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