旅立ちの日

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「イシュリア荷物はこれで全部か?」 「うん、後はうちのギルドで通行証をカードに追加してもらえば出れるよ。」 ガルと『レンブ』で合流して街中を歩いていると。 「待ってイシュリア!!」 「その声はクロム?」 振り返ると走ってくるのが見えた。 「はぁはぁ、よっ良かった間に合った。」 「どうして此処に?お店手伝ってる途中じゃ。」 「少しだけ抜け出してきた。これを渡したくて・・・。」 そう言って小さな箱を出した。 「これを?」 中を見ると赤い宝石のピアスが入っていた。 「温度調節の魔法陣が刻んである、色々なとこに行くんだろう?使ってくれ。」 「この小さいのに魔法陣!えっそれって高級品じゃ。」 「いいじゃねーか貰っておけよ。」 「でもっ」 「貴方が護衛の人ですか?かの・・・イシュリアをお願いします。」 「(ふぅんコイツもか)言われなくても守ってやるさ!」 「ありがとう、大切に使うね。」 それじゃと言って戻っていった。
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