旅立ちの日

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「さっきのが特待生のやつか?」 「うん、最初はクラスの人達に馴染めてなかったけど魔闘祭で大活躍してみんな認めてくれたんだ。」 「ふぅん、だがまだまだだな。」 「これからもっと強くなるよ!努力家だからね。」 「そっか、負けてられねーな。」 ・・・・ドド 「うん、そろそろセントリアーナの門に着くね。」 「ああ、それよりなんか近づいてきてねーか?」 ・・ドドド 「ん?」 「「イシュリアーーーー!」」 ズサァーー 「見つけましてよ!」 「間に合ってよかったわ!」 「二人とも!」 「これアタシ達から!」 そう言って渡されたのは・・・礼服 「何故に?」 「貴方は気づいてないようですからお教えしますわ。」 「学園で賞を貰ったでしょ、それに加え一国の専属錬金術師の妹弟子なんてそこいらの中級貴族よりも立場があるのよ!!」 「・・・えええーーーー!!」 「やっぱ気づいてなかったか、ったく無自覚過ぎるだろ。」 「そんなっ、凄いのはその人であって私じゃないもの。」 「貴方はそうでも一部の貴族達は分からないわ。」 「仮に何かの席に呼ばれたとしてイシュリアに恥ずかしい思いさせたくないの。」 「皆で素材集めてあの錬金術師に生成して貰ったわ。いざと言う時着て頂戴。」 兄様なにしてるんですか・・・。 「なるべく着ない方向で行きたいけど、大事にするね。ありがとう。」 「・・・気をつけて行くのですよ。」 「何かあったら近くの小鳥に伝えて・・・トリィならすぐ気づくから、飛んでいって助けに行くわ!」 「うん、ありがとう二人ともまたね♪」
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