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「あのね」
「……」
「今日、同級生たちが彼氏に意外と不満を持ってるんだって知って、私、悠木くんのここが嫌、とか不満とかって、思ったことないなあって思ったんだ。やっぱり悠木くんが一番だなーって。私、悠木くんと会えて良かったなって」
「……。ふうん」
悠木くんの返答はそっけないものだったけど、声のトーンはちょっとだけ高かった。
口元を見ても、少し微笑んでいる気がする。
「手、繋いでいい？」
「嫌だって言ったら？」
うー……意地悪。
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