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その後も、毎日10時間以上は「BLOODオンライン」をしていた。
午後11時50分そろそろ寝ようと思ったとき、誰かに口をふさがれ、そのまま俺は意識がどんどん遠ざかっていった。
目が覚め、辺りを見回すと海や木が目に入り、建物や道路は一つもなかった。
「ここは島か?」
人はいない。荷物もない。
「無人島?」
とりあえずこの島の手がかりを探そうと立ち上がろうとしたとき、何かズボンのポケットに違和感を感じた。
ポケットに手を突っ込んでみると、最新のスマホが入っていた。
見たこともない携帯だった。
「何で俺のポケットに・・・」
俺の携帯もスマホなので使い方はだいたい分かる。携帯の電源を入れてみると、受信メール一件と言う文字が目に入った。
メールボックスを開くと、ユーザー番号109627様へと書いてあった。
少し下までいくと、
「メールを見て頂きありがとうございます。一時間以内にこのメールを見ていないと死んでいました。この島から出るためには、最後の一人になるまで他人を殺しあうしかありません。それといくら人を殺してもこの島では犯罪には繋がらないので安心してください。 -END- 」
「安心してくださいってバカじゃないの?」
でもこれはたぶん嘘じゃない・・・
現にこの島にいるからだ。
殺しあうって言うとこは、他にも誰かがいるっているってこと・・・
本当にこの島を出るには、殺されるか、殺すかしかないのか。
ブーブー
またメールがきた。
メールを開くと、また109627様へという文から始まっていた。
少し下までいくと、
「今から一時間後にBLOODオンラインを開始します。 -END-」
「BLOODオンライン? まさか俺が持ってるあのゲーム?」
「これを現実世界でやれと?」
「BLOODオンライン」はゲームでオンラインしている、プレイヤーを殺し最後まで生き残るゲーム・・・
でも生き残ってこの島から出るには・・・
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