発売日

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その機能は実に多彩だった。 ゲームそのものがハード機器で少し値段は張るがそれでも買う価値はあるとインターネットで話題になっている。 今までにない大きな機能三つ。 一つはオンライン式のRPGなのだが家でインターネットを繋ぐ事が出来なくても、県に一つ建設されたマグネット専用の電波発信塔が県を全て包み込む程の膨大な電波を発信し、日本全ての圏内で買った瞬間に遊べる事。 二つ目にマグネットの多用性だ。マグネット専用のアプリやテレビチャンネルも作成され、更新情報を即座に掴む事が出来る。 更にマグネットのゲーム機能にある換金性機能を携帯のアプリで可能になる事。 これはゲームの中に電子マネーやゲーム内のお金を銀行に行く事で現実のお金に換金する事が出来る。 それをアプリをゲームのアカウントに繋ぐ事でいつでもどこでもお金を手に入れる事が可能になった。 この換金機能は日本だけではなく、世界中で話題の渦を呼んだ。 なんせ仕事をしなくても遊ぶだけでお金が溜まるのだから仕事を辞める者が続出し、ショックを起こした。 三つ目にゲームの映像。 マグネットのハード機器にヘルメットとグローブ、その他装具が存在するのだがそれを装着する事でゲーム内のあらゆる映像を立体にする事で実際に自分がゲームの中にいるかのような感覚に陥るのだという。 グローブや装具のおかげでゲーム内で触れた物には"感触"が伝わる。 これが基本的に発表された公開情報である。 だがネットで話題になったのは他にある。 その理由は何故県一つに膨大な電波を動かせる塔建てたのか。これは国自体が協力しないと不可能だと思われている。 そして換金システムのお金の出処はどこなのか。 この二つの謎からこのゲームは国ぐるみのゲームだという事がわかった。 ネットの中では日本破滅説やら陰謀説などが囁かれているがその真相は定かではない。
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