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これは以外だった。 あまりゲームを好まず運動ばかりやってる筋肉馬鹿の悠がマグネットをするとは思わなかったからだ。 だが自由なプレイが出来るRPGオンラインで仲間がいる事は頼もしいのかもしれない。 自分自身がゲームの中にいる感覚というのなら方向音痴の自分はゲーム内の道で迷ってしまう。 道案内がしっかりしてる悠がついてくれれば安心出来るし何より楽しそうだ。 「やろう!!やろう!!じゃあ放課後、一緒に買いに行こうか」 優はそう言うと悠は嬉しそうな顔で「おう!!」と答えた。 それと同時に教室のスピーカーからチャイムの音波が鳴り響き、教室のドアからご機嫌な様子の岩体が勢いよく入室した。 入室するやいなや教室にある大きな黒板の前に立つと筋肉で出来上がった太い腕を教卓の振るうと出席を確認する黒いボードが投げ捨てられた。 「おーい!!席につけよーぉ!!今日も風魔は休みか……それ以外は来ているな!!よし!!」 風魔というのは不登校気味の男子生徒の事でフルネームは小沢 風魔。 スポーツ、勉強、容姿全てが完璧で虐められてた訳でもなく、クラスの中心的存在にも関わらず半年前から学校に姿を見せなくなった。 最初は彼が来ない事に皆が心配していたが半年経った今となっては来ない事が当たり前のようになっている。
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