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「おいおい、ここで泣くんじゃないぞ?あいにく今日はハンカチを家に忘れちまったんだから。っで担当の先生だが‥。」
私の心の中で、ドラムロールが鳴る。
まさか有名な人ではなかろうか、もしくは新人さんかな、とか。
そんな期待を持ちつつ私が受け持つことになった先生は…。
「『七瀬七海』先生だ。変わり者で、この先生だけは周期的に必ず、担当の先生を変わらせている。まわってきたと思うと少し荷は重いだろうが、まぁ、朝霧なりに頑張ってくれ。」
まるで哀れむかのように見つめる今井編集長は、立ち上がり私の肩をポンとたたいては仕事へと外出なされた。
出る直前、編集長は私の机に何か置いたためなんだろうかと、ぼーっとしながら見ると、どうやらその『七瀬』先生の仕事場の住所と、その仕事場の電話番号らしい。
私は早速そこに向かうことにした。
荷物を持って、一人だけで仕事現場に向かう!
まるでそれは、最終ラスボスのいる城にでも向かうような気持ちだ。
私はその魔王に立ち向かう、剣を持った勇者だ。
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