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こんなメールが送りつけられる様になって二週間。
誰一人死んではいないし、昼休みに土下座をした人間もいない。
でもネタとしては、いいものを提供しているので、
男女問わずに共通の話題になって、盛り上がりを見せている。
携帯を見ながら席に座ろうとした時、
「おはよう」
「おはよう品川」
品川は幼稚園の頃から腐れ縁だった。
葉山第一高校に入ってからも一年、二年と同じクラスで、
兄弟のように育ってきた。
親同士も中学から仲の良い同級生同士で、家族ぐるみの付き合いだ。
「お前の所にも来たんだ。実は、俺の所にも昨日きたぜ」
「マジ?」
「お袋に見せたら、『何これー! 面白いわね』だってさ」
「お前のお袋さんらしいな」
電気信号になって不幸の手紙は、
容易に飛ばす事が出来て、手軽になったのね。
昨日、母親が言っていた事をふと思い出した。
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