第1話

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そんなある日 私は熱がでて学校を早退した 母も父も働いているので 家には誰もいない 私は鞄から鍵を取り出し 家のドアを開ける 入った瞬間違和感があった 玄関にはいつも母が履いている靴と 見た事がない男性用の革靴・・・ お母さん帰ってるんだ・・・お客さんかな? そんな事を思って、リビングへ行くと誰もいない おかしいなと思いながら、冷蔵庫から飲み物を取り出す 「っ________」 どこからか話声が聞こえる 「お母さん?」 やっぱりいるんだ、部屋に居るのかな? 母の部屋までくると少しドアが開いていた それに声も聞こえる 先ほどよりも鮮明に 卑猥な声が・・・ ドアの隙間から中を覗いてみる そこにいつもの母の姿はなかった・・・ そこにいたのは 女の顔をした母と知らない男 むさぼりあうように相手を一心不乱に求める その光景は壮絶なものだった 気分が悪くなり胃液があがってきた それをこらえて静かにトイレに向かった トイレで吐きながら 今見た事は自分の勘違いではないか・・・ 熱があるからきっと幻覚を見たんだと 自分を無理やり納得させ 今日はもう部屋で静かに寝る事にした
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