異世界到着!

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「もしかして……記憶喪失?……頭を強く打っていたもの、あり得なくは無いわね」 右手を顎に当てて、ブツブツと何かを呟く女性 「あ、あの……「あなた、自分の名前はわかる?」お…私ですか?」 「ええ」 「秋峰 式です」 自分の名前がわからない訳無いだろうと思いつつ、質問に答える 「そう、なら……何かスキルは持ってるかしら?」 「ス……キル?」 魔法の属性の事か?……いや、そうでは無いみたいだが……なんの事だ? 「スキルが何かわからない?」 「…………コク」 俺は無言で頷いた 「これは、確定ね……スキルというのはね 人口の7割が持っている、特別な力のことで 炎や水等の自然現象を発生させる自然系統 身体能力や物質を強化する強化系統 体質を変化させる体質系統 何かを操作する操作系統 血筋に受け継がれる血統系統 他の系統に当て嵌まらない特異系統 の6系統あるの……解ったかしら?」 「はい」 ………どう言うことだ?……そんなもの存在しなかったはずだが 俺の居た世界とは違うということか?……だとしたら辻褄があうが 「あ、自己紹介が遅れたけど、私は美咲……本多 ミサキ(ほんだ みさき)、17歳……よろしくね」 ニコッと微笑んでスッと右手を差し出すミサキさん 「てことは、私の一つ上ですね……よろしくお願いします。ミサキさん」 ミサキさんと握手を交わす 「え?じゃあ、式は16歳ってこと?……もっと低いと思ってた」
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