異世界到着!

4/11
前へ
/51ページ
次へ
「……ちなみに何歳くらいだと?」 「そうね身長的に…13、14くらいだと」 13、14て……そんなに背低いのか 「それより、どこか体は痛まない?」 俺の顔を覗き込みながらそう聞いてくるミサキさん 「ええ、特に痛むところはありません」 「そう、よかった…レンが運んで来たときは生きてるのが奇跡…ってレベルだったもの」 「レン?」 「ああ、あなたを運んでくれた機関の人間で……まあ、基本ボッチのコミュ症ね」 ニコニコと満面の笑みでそういう 「誰がボッチでコミュ症だと?」 いつの間にか、ミサキさんの後ろに来ていた青年が、黒い笑みを浮かべている 「あら、来てたのレン」 この人が、俺を運んでくれた人か 髪と目の色が茶色で、眉間にシワがよっている 「ふん、呼んだのは貴様だろう本多」 鼻で笑い、そういうレンさん 「まあ、そうだけど……その愛想のなさはどうにかならないの?」 「ふん、知ったことか」 「……はあ、まあ今に始まった事じゃないからいいか」 苦笑いを顔に貼り付けて、そういうミサキさん 「そんな事より何のようだ?」 「あなたが運んできた女の子が目を覚ましたわよ」 体をずらして、俺を手で示すミサキさん 「ど、どうも」 「そんな事見ればわかる…わざわざそれを伝えるために呼んだのか?」 「そうだけど?」 ニコッとレンさんに笑顔を向けてそういうミサキさん 「ふん、いちいちそんな事を伝えるために呼び出すな」
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加