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外からは月が見える。
俺はその月を眺めながら言った。
俺「この前、お前は俺に恐ろしい夢を見たって言ってたな」
榛名「ええ、でも提督のおかげで今は大丈夫ですけどね」
俺「まぁそれで悪いんだが、少し聞いてくれないか。
俺も夢を見てさ」
榛名「はい、聞きますよ」
そして俺は、その夢について全てを語った。
榛名「私が、提督と別れる夢ですか…」
俺「それで聞きたいんだ。
もしこの戦いが終わったら、榛名はどうなるんだ?」
榛名「分かりません。でも、提督とは会えなくなるのでしょうね…」
俺「やはりそうか…」
俺は少しがっかりした。
榛名「でも、提督」
榛名はさらに話を続ける。
俺「どうした?」
榛名「もし会えなくなるのなら、私は提督といれて幸せだった、と思えるようになりたいです」
俺「榛名…」
榛名「提督も言ってましたよね。変えられないことをいつまで言っててもしょうがない、って。
私、思うんです。限られた時なら、提督といたい、って。
それが私の幸せであり、多分提督の幸せでしょうから…」
榛名は目を俺の方に見据えて言った。
俺「そうか…、まさか俺が言ったことをそのまま返されるとはな」
俺は苦笑いしながら言った。
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