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「ッてぇ!?」
ほんわかした二人を眺めていると、全身に鋭い痛みが走る。特に脇腹から。
目の前の百合百合な絡みに目をとられて気が抜けていた。俺今満身創痍なんでしたね。
鈴先輩を愛でていた蘭先輩の目が俺に向けられると、その顔が……ダメだ、もうわかんない。
(あー、コレは……)
ヤバいなぁ、と続ける前に視界が真っ暗になり、そして意識がだんだんと薄くなっていく。
そんな中で最後に聞いたのは、
「凛斗さん!」
ものすごく必死そうに俺の名前を呼ぶ天使の声だった。
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