2人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょっと待つでござる! スタートの段階で小太刀がもう何センチか入っているでござる! しかも、間違えた分だけ小太刀が奥に入る仕組みでござる! チャンスでも何でもないよこんなの! すごくナチュラルに切腹に追い込んでいるでござる! と言うか、もう小太刀を五センチ腹に入れただけで十分辛いでござる! その段階で問題を解けとか、どんなデスルールでござろうか! 今時ヤング雑誌でもやらないよこんな設定!
だ、だがしかし! 物は考えようでござる。逆に言えば、問題を五問解けば切腹をしなくても良いと言う訳でござる。いや、もう小太刀を腹に入れているから切腹は避けられてないでござるが、それでも、死ぬまで腹を切らなくてもいい。こ、これはチャンスでござる!
助かる希望の道が出てきたでござるよ!
い、いやでも腹切るのかぁ~。普通に嫌だなぁ~。
「介錯人!」
「切るから! 切るから! 拙者腹切るから! お願いだから介錯人だけはやめて! マジ腹切るから拙者! 拙者、自分で腹切れるから! 一人でできるから!」
く、くそぅ~。やるしかねーでござるぅぅう。
「忠左衛門!」
だ、だれだこんな時に! 拙者を呼ぶのは誰でござろうか!
最初のコメントを投稿しよう!