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「はい、そこでトーントーントーンのリズムで続けて殴ってください」
「トーントーントーン、ですね」
「はい。僕ここで手拍子するんで、一緒にリズムとってくださいね。はい、トーン」
ドゴン、ボディブローが入った。うん。確かに顔を狙えとは言ってないけど、お腹を殴っていいとは言ってないねぇ僕。お腹を殴ってくれとも言ってないねぇ僕。お姉さんなんでお腹殴ったの?
ドゴン。うん。次もお腹だねぇ。二発目もお腹だったねぇ。躊躇ないねぇ。ちょっと吐き気がするねぇコレ。ちょっとヤバいねぇコレ。油断してたからなおさらきついねぇコレ。
ドゴン。うん。ちょっとまってお姉さん。三発連続でお腹だけども、君はどうしてお腹ばかり狙うのかな。もしかして僕の意識を断つつもりなのかなコレ。断腸もされてるよコレ。
ドゴン。お姉さん。僕はリズムを数えるとは言ったけど、四発目は許可してないねぇ。四発目を打つことを僕はお願いして無いねぇ。どうして今四発目殴ったの? どうして四発目もお腹なの? そろそろ膝から崩れ落ちるよねぇ僕。
「へいへいへいへい!」
ちょっと調子に乗ってきたねぇお姉さん。ノリノリで僕にボディブローをかましてくるねぇお姉さん。凄く調子に乗ってきたねぇお姉さん。調子に乗ってリバーブローまでかましてきたねぇ。僕の十二指腸全て潰す勢いで僕の腹を連打してきたねぇお姉さん。もうかれこれ十発以上僕の許可なく殴ってるよねぇお姉さん。
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