新学期

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──さくら、ひらひら 目映い季節。 出会いや別れ、 色々なことが目まぐるしく起こる。 ただ、俺にはあんまり関係ない。 親が期待を込めて作った一回りも二回りも大きい、糊の効いた学生服へと変わるくらいだ。 クラスの顔ぶれも対して変わらないし、通う場所ですら同じ敷地内なんだから。 何か新鮮味に欠ける。 せめてもと、ちょっと気合いを入れてワックスで髪をいじってみたものの、こんなブカブカの制服じゃかえって滑稽だったかもと少し後悔した。
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