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陸と駅で別れ、電車に乗り込んだ。
ラッシュも落ち着いた社内を抜け、最寄りの駅に降りる。
けど、
どうしても足が家に向かわなくてホームのベンチに座った。
とっぷりと暮れた空に輝く満月。
結構自分では空気とか読むのが得意な方だと思ってた。
でももしかして自分のことは例外だったのかも。
ポケットからミルキーとスマホを取り出す。
ラインのアイコンをタップして画面を開く。
ころころとミルキーを舌の上で転がしながら画面を見つめる。
文字を打っては消し、またしばらく画面とにらみ合い。
どれくらいそうしてたんだろう。
ホームに人影がまばらになっていたことに気付いた。
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