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「先生」
きゅ、と缶を握り締めながら声をかけた。
先生は私を見て目を丸くしたあと耳からスマホを離した。
「……なに、斎、どうしたの?
ってかお前電話はどこに置いてきたの。
通話中のまま放置すんなよ」
やっぱり笑ってる先生。
「…………先生に」
「……うん、俺に?」
「先生に、会いたくて」
「ッ俺、に……?」
真っ直ぐに先生を見てこくりと頷いた。
先生の頬が少し赤く染まる。
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