8人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくすると、汗を大量に流した力太郎が稽古場に入ってきた。
「こんな時間になったか!」
「力太郎!」
喜勢川が力太郎を呼んだ。
「何やってたんだ!」
力太郎は頭を掻いた。
「土手走ってトレーニングッスよ!トレーニング!」
「トレーニング?」
力太郎はニヤリと笑った。
「来場所に向けてッスね。」
そのまま、力太郎は柱に鉄砲を始めた。
駒ノ山と喜勢川は、顔を合わせた。
「嘘ではなさそうだな。」
「確かに・・・」
「何があったんだ?」
「初場所も2勝9敗から、4連勝しましたからね・・・確か、連勝が始まるくらいからは、急に早起きしましたもんね・・・」
最初のコメントを投稿しよう!