752人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「昨日から。ゆう、ゆう、って。
どうして皆私の名前知ってるんだろう、って
誰かとまちがってたんですね」
「……」
澤田が何を言い出していたのか全くわからなくて
頭の端で適当に聞いていた
興味なんてない話だ
「あ、でも。
社長とはぐれた時、会場のお化粧室で会ったひと
あの人かな?
連れ合いの人が私に、「ゆう」って。」
ペラペラと話す澤田の声がうざくて
「さわ……」
「泣いてたんですよね、その「ゆう」さんて人」
最初のコメントを投稿しよう!